こっそり、お披露目 『同人誌『土曜勉強会 2014年度』に寄稿原稿』 第４弾 ややこしいことを表現してみよう 日本の国籍を所有する日本人である一世の日系人 ～
2014年11月02日 23:48
ややこしいことを表現してみよう
日本の国籍を所有する日本人である一世の日系人
ということ？読んでいる方、わかりましたか。ちょっと、わたし、理解に苦しんでるですけど。この話題。
けっこう、わたしは、頭が混乱したのである。みなさんは、どう考えるだろうか。
結局、わたしは、『日本人』ということで話は、決着がつくと思うけど。さっきの話題にもどろう。
この『日系人』だの『日本人』だの『一世』の定義が難しい。しかも、だ。混血の『一世』なんているの、
と言われてしまったことがある。いるでしょ。この私のケースを考えれば。
日本人の血を持つハーフ（つまり、混血）が、しかも、日本国籍を所有するならば、それは、日本人なのである。
しかも、ブラジルに渡って、暮らせば、それは、れっきとした、『日系人』だ。
しかも、『日本人』という『一世』の『混血』の『日系人』の誕生である。
どうして、わたしが、こういうことをいうかというと、真意はだれも気付いていないかもしれない。
いろいろなケースを考えてからの調査でなければ、その調査は確からしくなくなるのである。
それを知った上で、結果を考察する必要がでてくるはずなのである。
しかも、日本に行って、稼いでこようというあの『出稼ぎブーム』。このとき、ブラジル人でもない、
日本人でもない子供がたくさん出現したのは、みなさん、周知の事実なのである。
つまり、ケースが少ないから、考えないというのは、間違いだと思う。事象が起きてから、考える、
それが、日本人の一つの特徴かもしれない。えっ、この『日本人』ってどういう『日本人』のことだろう。
もう、ややこしい。これは、『国籍』、『血統』に関わる問題だからだ。
『血統主義』をとる日本についてまわる問題だ。なぜ、『生地主義』をとらないのだろうか。
やはり、『日本人』は崇高であるといいたいのだろうか。こんなことを書き出すと、身の危険を感じてしまう。
これが『血統』だけならまだしも、『人種』ということで調べると、もっと頭が痛くなる。どうしてって？
『色』の認識ほど、あやふやであるからだ。しかも、日焼けしていたら、どうするんだろう。
一人でも、黒人がいたら、どんなに白人の肌をしていても、黒人なのだろうか。いまの大学入試では、黒人枠がある。
結構、巷では、問題になっている。当初、みんな黒人枠で大学受験をしようと申し込みが殺到したその枠は、
黒人にとって有利になるかもしれないが、みんなが黒人枠を希望すれば、
どちらにせよ、狭き門になってしまう。あまり、事態の解決になっていない。
しかも、肌の『色』は、自己申告だ。
こういった、分け方を中学校の公民的分野では、『ちがいのちがい』ということで紹介している。
あっていい『ちがい』と、あってはいけない『ちがい』。そのどちらとも言えない『ちがい』。
この３パターンを生徒に考えさせるのである。面白い内容である。
たとえば、こんな『ちがい』をみなさんはどのように、とらえるだろうか。
１．女性は16歳で結婚できるが、男性は18歳にならないと結婚できない。
２．女性専用車はあるが、男性専用車はない。
３．点字で書かれた書類や本は、原則として無料で郵送することができる。
４．外国人Ｃさんは、日本国籍を持っていないという理由でマンションの入居を断られた。
５．Ｄ町の町営バスは、中学生は有料だが、65歳以上の人は、無料で乗ることができる。
こういった『ちがい』を許すのか、許さないのか、それが、問題なのである。
こういったたぐいの問題と『肌の色』の問題は、似ている。つくづく、『ちがい』のわかる男になりたいものだ。
とりあえず、１～５のケースのちがいは、読者のみなさんで考えてほしい。
とにかく、堂々巡りになっていく『会』である。わたしが、堂々めぐりにしたかもしれない。
でも、大切なことだ。今後の『日系社会』を占う一つの指標になるかもしれない。
（ 次回に続く ）
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